正常の刺激伝導路
心臓の興奮のために必要な電気活動を伝える正常な通り道(刺激伝導路)の図です。心房の洞結節というところで最初の電気刺激が発生し、房室結節を通り、心室に伝わります。それにより心室が収縮し、体全身に血液が押し流されて行きます。
心房細動とは
正常の人は50~80/分程度で、規則正しく心臓は動いています。しかし、心房細動時には心房が不規則に、非常に早い頻度(300~600回/分)で電気的に興奮し、有効な心臓のポンプ機能が阻害されます。そのために動悸を自覚し、急性心不全や脳梗塞を普通の人に比べて5~10倍の可能性で引き起こします。
心房細動発症のメカニズム
心臓の左心房という部屋に、肺静脈という肺で酸素をもらった血液が心臓に帰ってくる血管が4本くっついています。発作性心房細動の約90%はこの血管の中に非常に早い興奮を引き起こす心筋が存在し、そこから高頻度の電気刺激が心房に伝わることにより(図左)、心房細動が引き起こるのです(図右)。

残りの10%の患者さんはそれ以外の心房から興奮が引き起こります。

このメカニズムの解明から心房細動アブレーションの方法が考案されました。
心房細動の種類
心房細動は以下の3つに分類されます。

1)発作性心房細動:
心房細動が突然発症し、特に何もしなくても時間の経過と供に発作が自然に停止するもの。


2)持続性心房細動:
心房細動が一度起きてしまうと、薬の内服や点滴や電気ショック等何か治療をしないと発作が治まらないもの。

3)慢性心房細動:
薬や電気ショック等を使っても心房細動が止まらないか、もしくは止まったとしても一時的ですぐに又、元にに戻ってしまうもの。
心房細動の治療方法
1)薬物療法(対症療法): 
心房細動そのものを抑える抗不整脈や、脈拍の増加を抑えるβブロッカー、カルシウム拮抗薬、ジギタリス、血液をサラサラにするワーファリン等を使用して、発作の予防を行い、血栓症のリスクを抑えます。

2)カテーテルアブレーション(根治療法): 
カテーテルを用いて心房細動の原因となっている肺静脈開口部周囲を焼灼し、心房細動そのものが起こらないようにし、正常の脈拍を維持する治療です。

3)カテーテルアブレーション+ペースメーカー治療(対症療法): 
特に高齢者に用いられる方法で、正常の刺激伝導路を焼灼し、心房と心室を電気的に切り離し同時にペースメーカーを植え込む治療です。
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